最近は、テレビがなくてもいい人が増えているようです。
一昔前はテレビがないと、なんとなく日常の娯楽がないような感じがありました。
最近では、スマホやパソコンといった娯楽の多様化で、テレビ離れが進んでいるようですね。
しかし、娯楽は多様化しても、視聴者人口が増えるわけではありませんので、各社が視聴率を争うことになります。
最近、テレビを見ていますと、見たい番組の開始時間が「〇時54分」など、中途半端な時間になっていることが多いように感じます。中には、前の番組が終わると同時に次の番組に移行したりするものもあります。
以前は、「〇時00分」ちょうど、あるいは「〇時30分」ちょうどというように、区切りの良い時間で各放送局が一斉に番組を開始していました。
番組終了後はたいてい、30分番組なら5分程度のCM、1時間番組なら10分程度のCMが入っていました。
こういった変化は、娯楽の多様化によって、チャンネルを変えられたり、インターネット動画などの他の娯楽に視聴者をとられないようにするためのものですね。
一見すると、退屈しないで済むからいいようにも感じますが、そこには弊害もあります。
娯楽の多様化によって、私たちはちょっとした退屈にも耐えられなくなってきています。
インターネット動画の大手サイト「Youtube」というものがあります。
この動画サイトでもCMは流れます。
しかし、もし興味がなければ5秒でCMを消せる仕組みになっています。
なので、CM制作側は5秒で相手の関心を引くCMを作らなくてはなりません。
Twitterやインスタグラムなどは、パッと見て読める程度の字数しか書き込めず、一瞬で好みかそうでないかを判断できます。
私たちは、瞬間的に、なにが面白くて何が面白くないのかを判断する癖がついてしまっています。
自分で物事をよく調べ、面白いか面白くないか、好きか嫌いかを判断するのではなく、相手が自分を面白くさせてくれるか、好きにさせてくれるか、という基準で社会が動くようになってきています。
その傾向自体の良し悪しは問いません。大切なのは、それが社会の傾向だということです。
こういった社会の傾向は人間関係にも当てはまります。
瞬発的に相手を判断してしまう癖の付いた私たちは、相手の印象を最初の数秒間で決めてしまいます。
反対に考えますと、出会って初めの数秒の印象を良くできれば、相手に自分の良い印象を与えることができます。
日々、新しい人と出会う、私たちのようにサービス業を営む者にとっても、お客様への第一印象はとても重要なものです。
恋がしたい女性にとっても、新しい職場で良い関係を作りたい人にとっても、どんな人にとっても、相手に自分の良い印象を持ってもらうことはとても大事なことです。
最初の「出会い」は全力でコーディネートしたいですね。
それには、なにも特別なことはいりません。
今日も笑顔で過ごしましょう。
※「7秒」で印象が決まるというのは、佐藤綾子先生のご著書「人は7秒であなたを読む!」( 東邦出版)に基づく数値です。